【HSP】とあるアラサー女子の苦手なこと5つ
HSPとは、”Highly Sensitive Person”の略語で、簡単に言うと感受性が高い人・繊細な人を指す。一言で”繊細”と言っても、人それぞれ何に対して敏感なのかは異なる。
わたしはこの特性を知って、救われた人間のひとりだ。それまでは自分のことを「出来損ない」「鍛錬が足りない」「甘えてる」と心のどこかで思っていた。しかし、違ったのだ。ピーマンの苦みが苦手な人、辛い食べ物が食べられない人、猫舌な人と同様、自分の特性上で苦手なものがあるだけだったのだ。
HSPはよく、『繊細さん』と表現されることが多いが、個人的にはあまり好まない。デリケートでか弱いイメージが拭えない。わたしの中でHSPとは、「知覚過敏の一種」である。
HSPであるわたしが苦手なことを5つ挙げていこう。わたしなりの対処法も書いておく。
- 強い光
- 臭い
- 音
- ニュース番組
- 他人の怒りの感情
強い光
強い光の中でも、東京のネオン街の眩しさが特にしんどい。
カラフルで、点滅していたり動いたりする光の集合体が、目の奥をギュンとさせてくる。
太陽光であればサングラスを着用すれば済むが、夜なのでサングラスをするのも怖いので出来ない。対策が出来ないから強いストレスがかかる。
臭い
梅雨の時期~夏の満員電車は最悪だ。
洗濯物の生乾き臭や汗のにおいで、出勤する前に体力の半分は持っていかれる。自分だって大量の汗をかいていて化粧も80%は落ちている状態だが、あそこまでの異臭を放っていないこと願うばかりだ。
地下鉄移動も、臭いが篭っていて苦手だ。不快指数が高すぎて、通勤がすべて地下鉄だった時期はパニック症状が出ることも多々あった。会社に交渉して、交通費があがる地上ルートへ変更してからはパニック症状が出る頻度がめっきり減った。
音
予測不能な大きな音への対策として、出掛けるときはイヤホンをしている。音楽や動画を聞いたり、ただ装着しているだけの時もある。イヤホンひとつ挟むだけで、だいぶダメージが軽減される。
旅館なんかに泊まると気になるのは、時計の針の音、冷蔵庫のモーター音、換気扇の音。
不整脈持ちのため、寝るときに動機がしていることも多く、自分の脈動を感じるのも不快だ。聞こえ始めると気になってしまうので、誰かが話している動画を流して寝るのが習慣ン位なっている。
ニュース番組
世界中でどんなことが起こっていて、何が問題なのかを考えるのは好きだ。
しかしながら、悲しいニュースを見ると数時間どころではなく数日間引きずってしまう。その上、検索魔であることもあいまって、どんどん探求してしまい、負のスパイラルに陥る。
これは特に、コロナが流行ってから顕著に表れた「知覚過敏」だ。
それからわたしは、テレビを観ることを辞めた。今ひとり暮らしをしている家にはテレビはないし、これから買う予定もない。マイナスなニュースを遮断できているのでストレスが軽減されていて快適である。
他人の怒りの感情
同じ空間にいる人の、感情の上がり下がりには昔から敏感だった。
他人の感情対して感度の高いセンサーを持つこと。
これはわたしにとってメリット・デメリット表裏一体の特性だ。
他人の思考を予想して動くのが得意で、これは対面で個人営業をしていた頃はとても役に立った。お客様がどう思っているか、この提案は適切かどうかに常にセンサーを働かせて、成約につなげていったと自負している。仕事上で、わたしはこの特性をうまく活用している。
デメリットは、例えばオフィス内で語気を強めた電話をしているのを聞くだけで、とても負荷がかかることだ。自分が怒られているわけでもなく、自分には関係ない案件だったとしても、「怒鳴っているような話し方」というだけで大きなストレスなのだ。
また、家庭内においても同様だ。自分の母親は怒りの感情を表に出すタイプだ。疲れなのか仕事のストレスなのか知らないが、今も昔も、周りの人間に当たり散らす。そういう環境で普通だったから、自分がストレスを感じている、ということに気づくまで時間がかかった。
実家から離れてひとり暮らしをし、集中したい日はテレワークをしてストレス軽減を図るが、他人はコントロールできないので、防ぎようがないことも多々ある。
最後に
以上5つが、HSPのわたしが苦手としていること、そしてその対処法である。
外的刺激、そして感受性の面での「知覚過敏」はただの特性であって、わたしが弱いからではないことを知ってもらえたら嬉しい。あなたにもHSPの特性があるのなら、認めて対策をとる、ただそれだけだ。
猫舌の人が、ふーふーしてから口に入れる。
ただ、それだけなのだ。